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- 「工場派遣はやめとけって言われたけど、本当にやばいの?」
- 「派遣会社が多すぎて、どこに登録すればいいのか分からない」
派遣会社を探していると「やめとけ」と「おすすめ」が両方並んでいて、迷うことあると思う。
しかも検索で出るのがどっちも派遣会社のサイトだったり。
僕は派遣で2つの物流倉庫に入り、1社目は2年で派遣先の契約社員になり、2社目は3年ほどで正社員になっている。
🦥 工場派遣はやめとけ?(この記事の結論)
- 「やめとけ」と言うほど悪くない:ただ時給が上がりにくい・契約が切れる不安は本当にある
- 派遣会社のサービスはどこも大差ない:2社使って、担当者はどちらも「可もなく不可もなく」だった
- 差が出るのは時給:同じ工場の同じ仕事でも、派遣会社が違うだけで1,150円と1,300円の差があった
- 手取りを決めたのは勤務形態:時給は50円差なのに、二交替の職場は手取りが約5万円多かった
- 派遣会社の選び方:2〜3社に登録して、同じ派遣先の時給を比べればいい(職場によっては入ったあとに派遣会社を変えられないので、入る前に比べるのがコツ)
派遣会社選びで何日も悩むより、時給を比べて合わなければ変えるくらいの軽さでいい。
同じ工場で同じ仕事をしていて、時給が一番安かったのは僕だった。
なぜそうなったのかは第4章で書くが、まずは「やめとけ」と言われる理由から、1つずつ答え合わせしていこう。
もくじ(タップで開閉)
- 第1章:工場派遣はやめとけと言われる7つの理由
- ◾️「やめとけ」も「おすすめ」も書いているのは派遣会社
- 第2章:【実体験】工場派遣の1社目|ボルトのピッキングで時給1,100円
- ◾️私服で履歴書だけ持って行きその足で工場見学へ
- ◾️最初の仕事はラベルを見てボルトを袋に詰めること
- ◾️時給1,100円で手取りは月20万円くらい
- ◾️2年たって派遣先に直接雇われ契約社員に
- ◾️辞めたのは「もう少し給料が欲しい」と思ったから
- 第3章:【実体験】工場派遣の2社目|面談日の夜勤から働くことに
- ◾️面談日に夜勤で働くことに
- ◾️昼過ぎに面談して夜7時にはもう職場へ
- ◾️最初は部品の検収と仕分けと格納
- ◾️時給1,150円でも二交替で手取りは月約25万円
- ◾️面倒を見てくれた先輩に途中から無視されるようになる
- 第4章:工場派遣の派遣会社は時給で選べばいい
- ◾️同じ仕事でも派遣会社が違うだけで時給が違う
- ◾️時給が違うのは派遣会社が取る割合が違うから
- ◾️派遣会社は2〜3社に登録して派遣先の時給を比べればいい
- 第5章:工場派遣で損しないために知っておきたい3つのこと
- ◾️手取りを決めるのは時給より勤務形態だった
- ◾️同じ職場で派遣として働けるのは原則3年まで
- ◾️契約満了で辞める時は失業保険の扱いが変わることがある
- 第6章:工場派遣のあと給料を上げたくなったら
- あとがき:工場派遣はやめとけというのは派遣会社より派遣先で決まる
- 📋 工場派遣はやめとけ?についてよくある質問
僕が物流倉庫の派遣を2社経験して分かったのは「仕事のきつさや人間関係は派遣会社ではなく、配属される派遣先で決まる」ということ。
ただし「同じ仕事をしているのに派遣会社が違うだけで時給が150円(年約29万円)も安かった」と損することもある🦥
第1章:工場派遣はやめとけと言われる7つの理由
「工場派遣はやめとけ」と言われることがあるが、理由はだいたいこの7つだ。
派遣社員として2社経験した僕の実感で、本当か本当じゃないかを付けてみた。
| よく言われる理由 | 僕の答え | ひとこと |
|---|---|---|
| 仕事がきつい | △ | 作業は派遣先によって全然違う。僕の場合、一番きつかったのは二交替シフトに慣れるまでの時期 |
| 単純作業で飽きる | △ | 飽きる作業もある。でも段取りを考え始めると、同じ作業でも見え方が変わる |
| 人間関係がつらい | △ | 派遣先次第。1社目は困らなかったけど、2社目では面倒を見てくれた先輩に無視されるようになった |
| 契約が切れる不安がある | ○ 本当 | 契約で働く以上ここは避けられない。(僕の経験上は自分から「やめる」と伝えた人以外は社員登用されていた) |
| 時給が上がりにくい | ○ 本当 | 時給は派遣会社と派遣先の契約で決まるので、自分の頑張りでは動きにくい |
| 夜勤・二交替がきつい | ○ 本当 | きつい。でも手取りを一番押し上げたのも二交替だった |
| スキルが身につかない | ✕ | 僕は2社とも派遣先に直接雇われた。現場の経験はちゃんと次につながった(派遣というより工場がそこでしかしない作業になりがち) |
7つのうち、はっきり「本当」と言えるのは3つ。
残りの4つは工場派遣かどうかより、どこに派遣されるかで決まる話だった。
▶︎単純作業でも差がつく|フォークリフトが上手い人の特徴は操作じゃない
◾️「やめとけ」も「おすすめ」も書いているのは派遣会社
「工場派遣 やめとけ」と検索すると、上に出てくる記事の多くは派遣会社や求人サイトが書いたものだ。
やめとけと言われる理由を並べて、でもメリットもあると続けて、最後は自社の求人につながっている。
それが悪いとは思わないし、書いてあることも間違ってはいない。
ただどの記事も一般論になって、実際に派遣で働いた人の時給や手取りや面談で何を話したかを載せてないように思う。
なのでここからは、僕の派遣として経験した2社分をそのまま書いていく。
派遣会社を使った経験。
僕が派遣で働いた2つの物流倉庫での日々を記録した。あなたのこれからの選択の参考にしてもらえたら嬉しい🦥
第2章:【実体験】工場派遣の1社目|ボルトのピッキングで時給1,100円
1社目は、鳶を辞めたあとに従兄弟から紹介してもらった派遣会社だった。
▶︎その前に辞めた鳶の話|日当8,000円で「使い放題」と言われて辞めた
◾️私服で履歴書だけ持って行きその足で工場見学へ
派遣を検討してるということは、きっとスーツを着てかしこまって面接を受けるというのが嫌いなんだと思う。
実は僕も嫌いだ。
派遣の面談ではかしこまったことはなく、TシャツにGパンで持って行ったのは履歴書だけだ。
僕の場合は、派遣会社の事務所で担当者(30代中盤男性)と「前は何してたんですか?」みたいな他愛ない話をしただけ。
その場で「今行けそうなとこあるんで見に行ってみますか?」と担当者が言うので、そのまま工場へ行き中を見せてもらい、工場の職長と少し話すと「来週から来てほしい」とのこと。
面接らしい面接はなく、翌週から出社することになった。
◾️最初の仕事はラベルを見てボルトを袋に詰めること
最初の派遣先は、自動車工場に部品を納める物流倉庫だった。
そこで任されたのはボルトのピッキング作業で、ラベルを見て箱に入ったボルトを計量機で数えながら必要な数だけ袋に詰めていくだけ。
入庫したボルトの段ボールを棚に保管していくなんてこともあったが、基本的には決まった作業。
1ヶ月もすれば慣れるし、2〜3ヶ月もすれば「ヒマだ...」なんて思いながら脳みそを自動運転させながら仕事をこなしていた。
ただ作業の中身は派遣先によって本当に全然違う。
「軽作業」の4文字の中に、何が入っているかは行ってみないと分からない。
実は法律上の明確な定義はなく「資格や専門スキルが要らない作業全般」を指しているだけ。そのため座りっぱなしのシール貼りから、20kg超を担ぐ筋トレまで天と地ほどの差がある。
| 区分・レベル | 主な作業内容例 | 扱う重量と姿勢 | 体力負荷とリアルな実態 |
|---|---|---|---|
| Lv.1 超軽作業天国モード | ・電子部品や医薬品の目視検査 ・商品のシール貼り、箱詰め ・プラスチック製品のバリ取り |
数十g 〜 数百g (ほぼ完全な座り作業) |
★☆☆☆☆ 肉体的な疲労は軽い。ただし「目が疲れる」「肩こり」「単調すぎて猛烈な眠気との戦い」になる。 |
| Lv.2 一般的軽作業普通(1社目) | ・ボルトやネジの計量ピッキング ・アパレル服飾品の検品・値札付け ・文房具や雑貨の仕分け |
数百g 〜 3kg程度 (立ち作業・少し歩く) |
★★☆☆☆ 重さで腰を痛める心配は少ない。足裏の痛みや立ちっぱなしのだるさはあるが、1〜2週間で身体が慣れる。 |
| Lv.3 準重作業体力勝負(2社目) | ・自動車部品の台車運搬・格納 ・家電製品のライン投入 ・中型段ボールのパレット積み |
5kg 〜 15kg前後 (1日中歩きっぱなし・屈伸多い) |
★★★★☆ 一日中歩き回り、中腰で箱を持ち上げるため普通に疲れる。筆者の2社目(10人連続で辞めた現場)はここ。 |
| Lv.4 実質重労働筋トレ地獄 | ・飲料ケース・酒類・米袋のピッキング ・コンテナのデバンニング(荷降ろし) ・建材や金属板の運搬 |
20kg 〜 30kg超 (常時持ち上げ・全身運動) |
★★★★★ 「どこが軽作業やねん!」と叫びたくなるレベル。腰痛持ちは一発でアウト。初日で逃げ出す人が後を絶たない。 |
ナマケ者の実体験メモ:面談で「一番重いもので何キロですか?」と聞くべし
僕の1社目(ボルトの計量ピッキング)は、ボルトを袋に詰めるだけだったので、Lv.2の平和な軽作業だった。
同じ「軽作業」で募集されていた2社目は、部品の入った重いポリ容器を一日中台車で運んで格納するLv.3の現場。「前の人が10人連続で辞めた」というのも納得の運動量。
求人票の「軽作業」という言葉を信じて入ると、Lv.4の筋トレ現場に放り込まれて腰を壊すリスクがある。面談の時に「一番重い物で何キロくらいありますか?」「1日の歩数はどれくらいですか?」と聞いておくだけで、地獄を回避できるかもしれない🦥
◾️時給1,100円で手取りは月20万円くらい
最初の派遣先の時給は1,100円で、手取りは月20万円くらいだった。
田舎ということもあり、悪くはない稼ぎだったと思う。(ボーナスはないが)
それに入社祝い金として30万円を貰えたので、少し得した気分になった。(月の給料に5万円上乗せを半年間)
派遣会社の担当者は派遣したら放置ということもなく、週に1回くらい様子を見に来ていた。
僕は特に相談することもなかったが、たまたま合わない職長と当たった場合や作業がしんどい時は、担当者に相談できるから助かる人は多いだろう。
本当に偶然なのだがその職場で幼馴染が働いていて、この幼馴染がきっかけで僕はパチンコを始めることになる。
▶︎パチンコ卒業|やめたいのにやめられず1000万溶かした7年後
| 比較項目 | ① 派遣先均等・均衡方式 (労働者派遣法 第30条の3) |
② 労使協定方式 ★業界の主流 (労働者派遣法 第30条の4) |
|---|---|---|
| 誰の給料と比べるか? (賃金の基準) |
配属先の工場の正社員 同じ現場で働く正社員の基本給・ボーナス・各種手当と完全に同等・均衡にする。 |
国(厚労省)が発表する平均統計 全国・地域の同種業務(製造・物流など)の「一般労働者の平均賃金」と同等以上にする。 |
| 実際の採用割合 (厚労省公表データ) |
約 1 割 未満(7.9%) 少数派。ほかに両方の方式を併用している派遣会社が3.3%ある。 |
約 9 割(88.8%) 圧倒的多数の派遣会社がこちらを採用。 |
| なぜこの割合になるのか? (企業の都合) |
派遣先が自社正社員の詳細な賃金データを派遣会社に開示する負担が重く、派遣料金も跳ね上がるため嫌がられる。 | 派遣先の正社員の給与を開示する必要がなく、国の最低基準(一般賃金)をクリアしていれば派遣できるため採用しやすい。 |
| ボーナス・退職金の扱い | 配属先の正社員に年2回支給があれば、派遣社員にも同等の賞与・手当を支給する義務がある。 | 「時給の中に退職金分(約5%)や賞与分があらかじめ上乗せされている」として時給込みで処理されるケースが大半。 |
| 現場で働く僕たちへの影響 | 工場の正社員と同じ水準の年収になるが、求人自体が世の中にほとんど存在しない。 | 工場の正社員年収(ボーナス100万円超など)には届かない。また、派遣会社のマージン率によって同じ現場で差が普通に発生する。 |
ナマケ者の実体験メモ:国の平均値に合わせているから「会社の取り分」で差がつく
9割以上の派遣会社が採用している「労使協定方式」は、あくまで国が定めた『同種業務の平均賃金以上を払いましょう』というルール🦥
◾️2年たって派遣先に直接雇われ契約社員に
派遣は身にならないという話もあるが、僕は派遣されて2年ほど経ったころに、派遣先の会社に直接雇われて契約社員になった。
「派遣はずっと派遣のまま」と思われがちだけど、同じ職場で真面目に働き続けていればこういう道もちゃんとある。
もちろん無断欠勤や仕事に不真面目だと切られる可能性があるだろうが。
この仕組みは第5章でもう少し詳しく書く。
◾️辞めたのは「もう少し給料が欲しい」と思ったから
僕自身はあまり人と関わり続けるのが好きではないが、職場では休日にみんなでパチンコに行ったりボーリングに行ったりと、雰囲気は良かったと思う。
最初の派遣先や派遣会社に不満があったわけではない。
だが、彼女と同棲を始め「もうちょっと給料があった方がいいな」と思ったので、その職場を辞めることに。
そして次は、派遣会社を自分で探すことになる。
でも彼女と同棲を始めるとなると話は別だ。家賃、光熱費、食費、たまの外食…「男として、もうちょっと給料があった方がいいな」と強く思う。
人間関係のトラブルで辞めるのと違って「同棲するからもっと稼げる現場に行きます!」という前向きな理由なら、辞めると伝える時も気まずくならない。(僕は理由まではわざわざ言わなかったけど)🦥
第3章:【実体験】工場派遣の2社目|面談日の夜勤から働くことに
2社目はネットで見つけた派遣会社だった。
面談の場所は、事務所じゃなくてモスバーガー。
もちろん今回もTシャツGパンで、履歴書だけを持って面談へ。
◾️面談日に夜勤で働くことに
席に着き前と同じように「何をしてたんですか?」「どんな条件を希望してますか?」と面接というより雑談をする。
すると履歴書の資格欄を見た担当者が「フォークリフトの資格持ってるんですね。フォークリフトの資格を持った人がすぐ欲しいって言ってる工場があるんですけど」と言うので、そのまま職場へ見学に行くことに。
事務所に着き人事の人と少し話すと「いつから出社できますか?」と聞かれたので、深く考えずに「いつでも」と答えた。
すると「今日の夜勤から来られますか?」と言うので「今日?うそやろ...」と思いながらも、面談したその日に働くことに。
◾️昼過ぎに面談して夜7時にはもう職場へ
その日の流れを並べるとこんな感じだ。
昼過ぎ
モスバーガーで派遣会社の担当者と面談
そのあと
職場へ移動して人事の人と話す。「今日の夜勤から来られますか?」
14時ごろ
いったん家に帰り着く
19時
夜勤で職場にいる
もちろんそんな想定してなかったので寝れるわけがない。
工場派遣は人手が足りない現場が多いから、条件が合えばこれくらいの速さで決まることがある。
仕事がすぐ欲しい人には、これは大きなメリットだ。
ただ職場を見比べる時間はほとんどないということでもある。
急いでいない時は「今日からは無理なので、何日から行けます」と言ってしまった方がいいと思う。
今日の夜勤(20:00〜)から来られる?」
「早くお金が欲しい」「即日働きたい」という人には神のようなスピード感だが、心の準備も昼寝もできないまま夜勤に突入するのは普通に地獄だ。
急いでいないなら「今日からは無理なので、〇日から行けます」とはっきり言っても問題ない。向こうもダメ元で聞いているだけだからね🦥
◾️最初は部品の検収と仕分けと格納
2社目も、自動車工場に部品を納める物流倉庫だった。(1社目とは別の会社)
最初に任された仕事は、入庫したポリ容器の部品を検収し、台車に移し替えて置き場まで持って行って格納すること。
一日中ほぼ体を動かしっぱなしだったので、体力仕事をしてない人はしんどいと思う。
しかも仕事を教えてくれる人は「お前の前に10人連続辞めた」なんて言っている。
そのあとフォークリフトに乗るようになり、最初は下手すぎて散々だった。
▶︎フォークリフトが下手すぎる僕が2年で20年選手より上手くなった結果
◾️時給1,150円でも二交替で手取りは月約25万円
2社目の派遣の時給は1,150円で、1社目より50円高いだけだった。
それでも二交替だったので手取りは月25万円くらいに。
転職成功と言っていいのだろうか?
派遣会社の担当者は、こちらもたまに顔を見せてくれる程度で可もなく不可もなく。
同じ派遣の担当者に当たった友達は「昼休みは寝たいのにわざわざ来るから鬱陶しい」と愚痴っていたが、人それぞれ相性があるのだろう。
この工場では、3年くらいで派遣先の正社員になった。
2社使って「可もなく不可もなく」だった僕の経験は、実は大ハズレの担当者を引かずに済んだ「運が良いパターン」と言えるかもしれない。現場で特に多い不満をまとめたので参考にしてほしい。
「求人の合否連絡が来ず、他への応募機会を逃した…」
現場でよく聞くのが「レスポンスの遅さ」への不満だ。「確認します」から数日放置、相談メールへの返信がない、などは日常茶飯事。
担当者は1人で何十人ものスタッフを受け持っていることも多く、忙しいと連絡が後回しになりやすい。
「『誰でもできるシール貼り』が、行ったら20kgの箱運搬だった」
担当者が工場の現場を詳しく見ていないかちょうどいい仕事がなく、今ある仕事でマッチングさせている場合に起きる。
特に「軽作業」の4文字の中身はピンキリ。(前回の早見表参照)初日に現場に行ってギャップに驚き、即日退職するトラブルの最大の原因。
「正社員と同じ賞与が出ると思ったのに、説明不足だった…」
同一労働同一賃金で「正社員と同じ賞与が出る」と思われがちだが、それは派遣先均等・均衡方式の場合の話。9割の派遣会社が使う労使協定方式では「時給に賞与や退職金相当額が上乗せされている(労使協定方式)」という処理が大半。
毎月の時給はわずかに上がるが、夏冬のまとまったボーナスがないため、年収では大差がつくことも。担当者からの事前の説明が不十分で、後から気づいて失望する不満。
「現場の正社員から怒鳴られて相談したのに、丸め込まれた」
担当者にとって派遣先企業は「お客様」なので、波風を立てたくないのが本音。雑用を押し付けられたり、理不尽な叱責をされて相談しても「まあまあ、うまくやってくださいよ」と派遣先の肩を持ち、スタッフの味方になって交渉してくれない担当者もいるようだ。
「昼休みは車で寝たいのに、わざわざ来て世間話をされる」
担当者側は「定期的なスタッフフォローの実績作り」のつもりでも、働く側からすると「貴重な休憩時間を邪魔されただけ」。過剰なフォローや、こちらの空気を読まないコミュニケーションも不満の種になる。
ナマケ者の実体験メモ:親切心より「時給と条件」を複数社で比べるべし
ネットの不満に怯える必要はないが、担当者の当たり外れ(担当者ガチャ)は現実にある。
不親切な担当者に当たったら担当を変えてもらうか、別の派遣会社に移ればいいだけ。複数登録しておけば、そんなリスクを下げられる🦥
◾️面倒を見てくれた先輩に途中から無視されるようになる
正社員になってからの話なのであまり派遣と関係ないかもしれないが、2社目で一番こたえたのは仕事より人間関係だった。
最初に面倒を見てくれた先輩がいたのだが、途中から無視されるようになったのだ。
個人的に人と関わるのがあまり好きじゃないので僕はそこまで気にしなかったが、人によっては嫌になって辞めたくなるかもしれない。
そのあたりの話は別の記事にまとめている。
▶︎無視する人の末路は孤立だけじゃない|人が見ている時だけハブる人の心理
この職場を辞めたのは諭旨解雇になったからだ。
これは派遣とは関係なく僕自身の問題なので、ここでは書かないでおく。
第4章:工場派遣の派遣会社は時給で選べばいい
2社を使ってみて、派遣会社そのものの違いはほとんど感じなかった。
| 1社目 | 2社目 | |
|---|---|---|
| 見つけ方 | 従兄弟の紹介 | ネットで探した |
| 面談 | 派遣会社の事務所で世間話 | モスバーガーで世間話 |
| 働き始め | 工場見学の翌週から | 面談した日の夜勤から |
| 担当者 | 週1回くらい顔を出す | たまに顔を出す |
| 時給 | 1,100円 | 1,150円 |
| その後 | 2年で派遣先の契約社員に | 3年ほどで派遣先の正社員に |
どちらも担当者は「可もなく不可もなく」で、困った時に助けてもらった記憶も、足を引っ張られた記憶もない。
サービスの差を感じる場面はほとんどなかったが、時給だけは派遣として働く時に気にしておいてほしい。
◾️同じ仕事でも派遣会社が違うだけで時給が違う
2社目の工場では、いくつかの派遣会社から人が派遣されていた。
その人たちと話していると、同じ仕事をしているのに「俺は時給1,200円」「俺は時給1,300円」と時給に違いがあることに気づいた。
派遣されて、実際に給料を受け取っている本人たちが言っていたから間違いないだろう。
ちなみに、一番時給が安かったのは1,150円の僕だった。
しかも僕が仕事を教えているのに、新人の方が給料が高かったりする。
150円の差がどれくらいになるのか、計算してみてほしい。
🧮 時給の差は、1年でいくらになる?
初期値は僕の2社目(1,150円)と、同じ工場で一番高かった人(1,300円)。自分の数字に変えてみて。
1日8時間労働×20日で計算すると月に2万4,000円、1年で28万8,000円になる。(残業・休日出勤・夜勤手当も考えるとさらに差は開く)
仕事の中身は同じでも、登録した派遣会社が違うだけでこれだけ差がつくのだ。

◾️時給が違うのは派遣会社が取る割合が違うから
派遣先の会社は、派遣会社に派遣料金を払っている。
その料金から派遣会社が取る割合を「マージン率」と言い、その残りが僕たちの時給になる。
だから同じ工場でも、マージン率が違えば時給が変わるわけだ。
📘 マージン率は公開が義務になっている
派遣会社は、マージン率や派遣労働者の賃金の平均などを公開しなければならない、と労働者派遣法(第23条第5項)で決められている。
各社のホームページのほか、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」でも調べられるので、気になる派遣会社は一度見てみてほしい。
ただしマージンには派遣会社の利益だけでなく、派遣会社が払っている社会保険料や研修の費用なども含まれている。マージン率が高い=悪い会社、とは限らないので、そこは覚えておいてほしい。
出典:厚生労働省「派遣で働く皆さまへ」ほか
厚生労働省のページを見る
◾️派遣会社は2〜3社に登録して派遣先の時給を比べればいい
働く側から見れば、派遣会社のサービスは大差ない。
というのも僕は2社しか派遣会社を使っていないが、他の派遣会社に登録している人と話して内容を聞いたこともあるけど特別違いはなかった。
だけど時給には差がある。
だったら2〜3社に登録して、同じ派遣先・同じ仕事の時給を比べるのが賢いと思う。
派遣会社に登録するのにお金はかからないし、登録しただけで働かなければいけないわけでもない。
メールや電話はかかってくるが「働き口が見つかった」と言っておけばいい。
時給と一緒に見ておくのは、交通費が出るか、寮があるか、入社祝い金があるかくらいで十分だと思う。
担当者との相性が悪ければ、担当を変えてもらうか別の派遣会社から入り直せばいい。(派遣会社を変更して同じ場所で働けない職場もあるので注意)
僕のように最初に登録した1社だけで決めてしまうと、隣の人より150円安い時給で3年働くことになる。(それはそれで今となってはネタになっている)
📦 比べる1社目にするなら:工場求人ナビ(日総工産)
僕が使ったのは地元の派遣会社2社でここは使っていない。
ここは全国に拠点があって工場・製造業の求人が多く、時給を比べる材料が集まりやすいから載せている。ここが一番時給が高いという意味ではないので、必ずほかの派遣会社とも比べてほしい。
工場求人ナビで求人を見てみる※登録は無料。求人の内容や時給は、時期と地域によって変わる。
第5章:工場派遣で損しないために知っておきたい3つのこと
時給のほかにも、知っておくと損をしにくいことが3つある。
◾️手取りを決めるのは時給より勤務形態だった
僕の派遣先の2社を並べると、時給の差は50円しかない。
それなのに、手取りは20万円と25万円で5万円近く違った。
この違いは、二交替の夜勤手当など勤務形態から来ている。
月の手取りだけで考えるなら、時給を10円20円比べるより、日勤だけか夜勤ありかを先に決めた方が効くのだ。
ただ交代勤務は生活リズムが狂うし、土曜日に休日出勤なら日曜の朝に帰って日曜の夜に寝る生活になる。
僕は疲れなのか、二交替勤務の頃は帰って座ったらもう風呂に入れない日が多かった。
▶︎二交替で働いていた頃の僕の話|風呂キャンセル界隈だった僕が入る時間を決めた結果
夜勤明けで日曜日の朝6時頃に帰宅。
脳内で点滅するのは「寝る?」か「起きておく?」かの2択。
結局どうすればいいかわからず、ただただ抜け殻のように時間が過ぎていく…。
これが「夜勤・二交替がきつい」と僕が断言する理由🦥
◾️同じ職場で派遣として働けるのは原則3年まで
派遣で同じ職場の同じ部署(課)で働けるのは、原則として3年までと決められている。
「3年たったら終わり」と聞くと不安になるけど、裏を返せば派遣会社と派遣先にも「その先どうするか」を考える決まりがある。
📘 派遣の「3年」の決まり(主なもの)
・同じ部署で働けるのは3年まで(延長はできない。別の部署や別の職場なら働ける)
・1年以上続けて働いていて、本人が続けたいと希望すれば、派遣会社は派遣先への直接雇用の依頼などに努めることになっている。3年に達する見込みならこれが義務になる
・派遣先にも、条件を満たす人を直接雇い入れるよう努める決まりがある
派遣会社に無期雇用されている人や、60歳以上の人などは3年の制限の対象外。
出典:宮城労働局「労働者派遣『3年期間制限』早わかり Q&A」(労働者派遣法 第30条・第40条の4ほか)
資料を見る(宮城労働局)
僕が1社目で2年、2社目で3年ほどで直接雇われたのも、こういう流れの中の話だったんだと思う。
正社員や契約社員になりたいなら、面談の時に「直接雇用の実績がある派遣先か」を聞いておくといい。

◾️契約満了で辞める時は失業保険の扱いが変わることがある
派遣の契約が満了して、本人は更新を希望したのに更新されなかった場合は、失業保険で「特定理由離職者」として扱われることがある。
そうなると、自己都合で辞めた時にかかる給付制限がかからないなど、失業保険の受け取り方に違いが出る。
辞め方次第で受け取れるものが変わるので、契約が更新されそうにない時は先に一度確認しておいてほしい。
▶︎特定理由離職者になれず損した話|診断書がもらえなかった理由

第6章:工場派遣のあと給料を上げたくなったら
1社目を辞めた時の僕は「もうちょっと給料があった方がいいな」と思っていた。
同じように「少しでも給料が高い方がいい」と考えている人はたぶん多いと思う。
その時に取れる道を、僕が通ったものと身内が通ったものに分けて並べておく。
| 道 | 何が変わるか | 誰が通ったか |
|---|---|---|
| 同じ派遣先で直接雇用を目指す | 契約が切れる不安が減る。職場によってはボーナスや昇給が付く | 僕(1社目で契約社員、2社目で正社員) |
| 二交替・夜勤ありの職場に移る | 時給が同じくらいでも、手取りが大きく増える | 僕(手取り20万円→25万円) |
| 時給の高い派遣会社から入り直す | 同じ仕事のまま時給が上がる(ただし職場によっては変えられない) | 同じ工場にいた人たち(1,200円・1,300円) |
| 転職エージェントで正社員の転職をする | 業界や職種ごと変えられる | 弟(リクルートエージェント) |
僕の2社目の派遣先で僕と同じ派遣会社から派遣されている後輩がいて「別の派遣で入った方が時給が高いよ」と伝えて係長に確認したのだが「派遣会社を変えることはできない」と言われた。
職場によると思うので、派遣会社を変更できるかは確認してほしい。
また僕自身は転職エージェントを使ったことがないが、弟がリクルートエージェントで転職しているので、どんな流れだったかは聞いている。
工場の仕事を続けるなら上の3つ、仕事ごと変えたいなら4つ目という分け方でいいと思う。
もし「給料より先に、もう限界」という状態なら、転職の前にまず休む方を考えてほしい。

あとがき:工場派遣はやめとけというのは派遣会社より派遣先で決まる
「工場派遣はやめとけ」と言う人の気持ちも分かる。
時給は上がりにくいし、契約が切れる不安もあるし、もし社員登用されなければそれまでの経験が無駄になるリスクもある。
でも僕は派遣で入った2つの職場で、どちらも直接雇ってもらえた。
派遣社員という働き方を悪いとは思わない。
「社員にならないか?」と誘われても「縛られるのが嫌だから」と断っていた人もいたが、気分的に社員と比べて楽な部分もやはりある。
合った働き方なんて人それぞれで、誰かのそれっぽい言葉に流される必要ないと思う。
もしも派遣で働くことを考えているなら、2〜3社に登録して同じ派遣先の時給を比べてみてね。
少なくとも、隣の人より150円安い時給で働かずに済む 🦥
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