- 「仕事を辞めたいけど、辞めたあと何か月生活できるんだろう?」
- 「傷病手当金とか失業保険とか、結局いくら入るのか全然分からない」
辞めたい気持ちより、お金の不安の方が大きくて動けない。
それは怠けているわけじゃなくて、先が見えないから怖いだけだと思う。
僕も何度か仕事を辞めてきたけど、そのたびに「いつ、いくら入るのか」が分からなくて不安だった。
だから、答えるだけで「お金の心配をしなくていい期間」が分かるシミュレーターを作った。
🦥 このシミュレーターで分かること
- お金の心配をしなくていい期間:貯金+入ってくるお金+減らせる支出で、生活費を何か月まかなえるか
- 入ってくるお金:傷病手当金と失業保険の目安と、いつから入るか
- 減らせるかもしれない支出:国民健康保険の軽減・任意継続・国民年金の免除など
- あなたのやることリスト:退職日から順に、期限つきで
7つの質問に答えるだけ。名前や連絡先は聞かないし、入力した内容はどこにも送られない。
ただ、出てくる数字はあくまで目安だ。
正確な金額は窓口で聞くとして、まずは自分がどのくらい大丈夫なのかを知ってほしい。
読み込み中…
もくじ(タップで開閉)
- 第1章:退職後のお金シミュレーターの使い方と計算の前提
- ◾️退職後のお金の計算で前提にしていること
- 第2章:退職後に入ってくるお金は傷病手当金と失業保険|同時にはもらえない
- ◾️退職後も傷病手当金をもらうには、退職日に出勤しない
- ◾️失業保険は自己都合だと最初の振込まで2か月近くかかる
- 第3章:退職後に出ていくお金を減らせる5つの制度
- ◾️国民年金の免除は家からでも申請できる
- 第4章:退職後にお金が払えない時は、払えないと先に連絡する
- ◾️待ってもらっていても督促状は届くことがある
- ◾️生活費そのものが足りない時の相談先
- 第5章:退職後の手続きは自分でできる|無駄にお金を使わないために
- あとがき:退職後のお金は、知っているだけで不安が小さくなる
第1章:退職後のお金シミュレーターの使い方と計算の前提
質問は7つで、ほとんどはボタンを押すだけで終わる。
給料は手取りで答えればいい。
額面を覚えている人は少ないので、手取りを額面のだいたい78%として、自動で額面に直している。
分からない質問には「分からない」を選べば、少なめの見込みで計算する。
◾️退職後のお金の計算で前提にしていること
| 項目 | 計算の前提 |
|---|---|
| 傷病手当金 | 今の月給を、健康保険の標準報酬月額とみなして計算(1日あたり=月給÷30×3分の2) |
| 失業保険 | 2026年8月からの計算式。辞める前6か月の月給が今と同じとして計算 |
| 国民健康保険 | 全国の平均的な保険料率で出した目安。自治体で大きく変わる |
| 任意継続 | 協会けんぽの上限(月給32万円)と保険料率およそ10%で出した目安 |
| 国民年金の免除 | 2026年度の保険料(月17,920円)の1年分 |
※正確な金額は、ハローワーク・市役所・健康保険の窓口で確認してほしい。この記事は2026年10月時点の制度で書いている。
第2章:退職後に入ってくるお金は傷病手当金と失業保険|同時にはもらえない
仕事を辞めたあとに入ってくるお金は、主にこの2つだ。
| 傷病手当金 | 失業保険 | |
|---|---|---|
| 誰がもらえる | 病気やケガで働けない人 | 働けるのに仕事が見つからない人 |
| 1日あたり | 月給÷30×3分の2くらい | 額面の給料の5〜8割くらい |
| 期間 | 最長1年6か月 | 90〜360日 |
| 窓口 | 加入していた健康保険 | ハローワーク |
この2つは、同時には受け取れない。
「働けない人」のためのお金と「働ける人」のためのお金なので、前提が逆なのだ。
だから体調が理由で辞める人は、まず傷病手当金で休んで、治ってから失業保険を受け取る順番になる。
失業保険を受け取れる期間は辞めた翌日から1年なので、働けない状態が30日続いたら、ハローワークで受給期間の延長を出しておけば、最長3年まで延ばせる。
◾️退職後も傷病手当金をもらうには、退職日に出勤しない
傷病手当金を辞めたあとも続けてもらうには、条件がある。
その会社の健康保険に続けて1年以上入っていて、退職日に傷病手当金を受けているか、受けられる状態であること。
そして、退職日に出勤しないことだ。
最後の挨拶だけのつもりで出勤しても、条件から外れてしまう。
▶︎【2026年版】傷病手当金は退職後ももらえる?失敗しない申請条件と注意点を完全解説
◾️失業保険は自己都合だと最初の振込まで2か月近くかかる
自己都合で辞めた人は、7日間の待期と原則1か月の給付制限があるので、最初の振込は離職票を出してから2か月近く先になる。
(ちなみに手取り30万円くらいでも、1回の振込は20万円に届かなかった)
▶︎【体験談】失業保険のもらい方|ハローワークに3回行って受け取れたのは1回だけだった話
第3章:退職後に出ていくお金を減らせる5つの制度
入ってくるお金と同じくらい大事なのが、出ていくお金を減らすことだ。
仕事を辞めても、健康保険・年金・住民税は払い続けることになるからだ。
| 制度 | どう減る | 条件・期限 | 僕の場合 |
|---|---|---|---|
| 国民健康保険の軽減 | 前年の給料を3割として保険料を計算 | 会社都合・特定理由離職者。届け出が必要 | 当てはまらず使わなかった |
| 任意継続 | 会社の健康保険を最長2年続ける(国保より安いことがある) | 辞めた翌日から20日以内 | 当てはまらず使わなかった |
| 国民年金の免除 | 保険料(月17,920円)が免除・一部免除 | 失業した人の特例。毎年度申請 | 3回とも申請した |
| 住民税の猶予・減免 | 支払いを待ってもらう・自治体によっては減免 | 市役所の収納課・納税課などへ相談 | 減免は当てはまらず |
| 家賃の補助(住居確保給付金) | 家賃相当額を原則3か月(最長9か月) | 辞めてから2年以内・収入と貯金が一定以下 | 受けたことがない |
国民健康保険には、辞めた翌日から14日以内に入る手続きが必要だ。
任意継続の締め切りは20日以内なので、国民健康保険の金額を先に市役所で聞いてから、安い方を選ぶといい。
◾️国民年金の免除は家からでも申請できる
僕は3回とも、市役所で国民年金の免除を申請した。
今はマイナポータルから家でも申請できる。
マイナンバーカードを読み取れるスマホか、ICカードリーダーがあればいい(僕はICカードリーダーを使っている)。
免除された期間も、将来の年金に一部は反映される。
払えないからと放っておくより、免除の申請をしておく方がずっといい。
第4章:退職後にお金が払えない時は、払えないと先に連絡する
減免の条件に当てはまらなくても、本当にお金がない時はある。
僕もそうだった。
失業保険をもらい終わって、国民健康保険と住民税(森林環境税も一緒)が払えなくなった時、市役所に電話した。
「分割ででも払ってもらわないといけない」と言われたけど、「払う意思はあるけど収入がない」と正直に伝えた。
すると「生活保護も視野に入れた方がいいかもしれませんね」と言われる。
生活困窮者の相談窓口で「車があるから生活保護は無理だと思う」と言われていたことを伝えたら、「4か月待つ方向で動いておくので、それでも払えなそうな時は連絡ください。払えるようになった時も連絡ください」と言ってもらえた。
◾️待ってもらっていても督促状は届くことがある
待ってもらっている間も、督促状は届いた。
電話で確認したら、自治体の仕組みで届くようになっていると言われた。
(自治体によって違うと思うので、届いたら一度電話で確認してほしい)
何も言わずに放っておくと、延滞金がついて、最後は財産の差し押さえまで進むこともある。
払えない時は、期限の前に「払えない」と連絡するのが一番損をしない。
窓口は市役所の収納課で、自治体によっては納税課や税務課という名前になっている。
◾️生活費そのものが足りない時の相談先
| 相談先 | できること |
|---|---|
| 自立相談支援機関(生活困窮者の相談窓口) | 家賃・家計・仕事の相談。家賃の補助の窓口もここ |
| 社会福祉協議会(緊急小口資金) | 無利子で10万円まで借りられる。ただし返せる見通しが必要 |
| 福祉事務所(生活保護) | 最後の支え。車は原則手放すが、通勤・通院に必要な場合などは認められることがある |
ちなみに緊急小口資金は、僕は「返済の目処が立っていないと貸せない」と断られた。
少しでも収入の見込みがないと使いにくい制度だと思う。
生活保護と車のことも、窓口によって言われることが違うかもしれないので、迷ったら福祉事務所に直接聞いてほしい。
第5章:退職後の手続きは自分でできる|無駄にお金を使わないために
検索すると「給付金を最大化します」という有料のサポートがたくさん出てくる。
でも、ここで紹介した手続きは、基本は自分ひとりで終わらせられる。
このブログを参考にしながら、分からないところは市役所やハローワークの職員さんに聞けば大丈夫だ。
お金が不安な時こそ、無駄にお金を使わないでほしい。
それでも、どうしても動けない時や、傷病手当金を断られて困った時は、専門家に頼るのもありだと思う。
🦥 知り合いの社労士さん
社会保険の手続きの専門家(社会保険労務士)で、全国からオンラインで相談を受けている。紹介料はもらっていない。僕がナマケ者だとは言っていないので「ナマケ者の紹介」と言っても伝わらないから注意してね。相談料はちゃんと払ってね。
シャロ社会保険労務士事務所のホームページあとがき:退職後のお金は、知っているだけで不安が小さくなる
お金の不安は、正体が分からないから大きくなる。
いつ、いくら入って、何を減らせて、何をすればいいかが分かれば、それだけで少し息がしやすくなると思う。
僕は知らなかったせいで、受け取れたはずのお金を受け取らなかったことがある。
同じ思いをする人が、1人でも減ってくれたら嬉しい🦥
▼関連記事
▶︎特定理由離職者になれず損した話|診断書がもらえなかった理由
▶︎【保存版】傷病手当金1年半の過ごし方|罪悪感を減らす4つの休養フェーズ
▶︎【実録】貯金をしない人の末路は自由に選択できない未来|僕が貯金しようと考えた理由
📚 この記事で確認した資料
協会けんぽ「傷病手当金」「令和8年度の任意継続被保険者の標準報酬月額の上限」
厚生労働省「基本手当日額の計算式及び金額(令和8年8月1日~)」「離職されたみなさまへ」「生活困窮者自立支援制度」
日本年金機構「国民年金保険料免除・納付猶予申請書の電子申請」
新宿区「非自発的失業者の国民健康保険料の軽減」(制度は全国共通)
地方税法第15条(徴収猶予)
制度や金額は毎年のように変わる。毎年8月の失業保険の改定に合わせて見直す予定。最終的な判断は、住んでいる地域の窓口で確認してほしい。
💬 コメント・感想
記事の感想や質問など、お気軽にどうぞ 🦥
いただいたコメントは、確認のうえ順次このページに表示させてもらいます。
※URLやリンクは投稿できません(自動的に非表示になります)。
※宣伝・誹謗中傷・スパムと判断したコメントは表示されません。
※返信が必要な場合はお問い合わせからどうぞ。