- 「最近『なんでもいい』しか言っていない気がする」
- 「言われたことだけやって一日が終わっている」
そんな感覚があるなら、まだ思考は止まりきっていない。
本当に思考停止している人は、考えが止まっていることにすら気づけないからだ。
この記事は「考えない人はダメだ」という話ではなく、考える場所を選べばいいという話だ。
思考停止には2つの種類があって直し方が逆になる。
🦥 思考停止とは?
- 思考停止とは:自分で考えて決めるのをやめて、他人の意見や前例、その場の流れに任せている状態
- 2つの種類:疲れて考えられない「疲れ型」と、考えなくても済むから考えない「慣れ型」
- よくあるサイン:「なんでもいい」「仕方ない」が口癖になる、指示を待つ、最初に覚えたやり方を疑わない
- 直し方:疲れ型はまず休む。慣れ型は1日1回だけ自分で決める
思考停止は「人」ではなく「場所」ごとに起きる。仕事では考えている人が、人生では止まっていることもある。
もし思考が止まっている感覚があるなら、それは疲れているからだろうか?
それとも考えなくても回ってしまうからだろうか?
もくじ(タップで開閉)
- 第1章:思考停止とは?「考えられない」と「考えなくなった」の2種類がある
- ◾️思考停止とは自分で考えて決めるのをやめた状態
- ◾️思考停止には「疲れ型」と「慣れ型」がある
- ◾️思考停止は「人」ではなく「場所」ごとに起きる
- ◾️脳が考えるのをやめるのは省エネのための正常な働き
- 第2章:思考停止している人のサインと特徴7つ
- ◾️1. 「なんでもいい」「仕方ない」が口癖になる
- ◾️2. 指示がないと動けない
- ◾️3. 「みんながやっているから」で決める
- ◾️4. 最初に覚えたやり方を疑わない
- ◾️5. うまくいかない理由を一つに決めつける
- ◾️6. 面倒なことを考えたくなくて別のことを始める
- ◾️7. 前は楽しかったことに興味がわかない
- 第3章:思考停止になる原因は本人より環境のことが多い
- ◾️ストレスと疲れで考える力が落ちる
- ◾️考えなくても回る毎日に慣れる
- ◾️否定され続けると思考停止した方が楽になる
- ◾️周りに合わせるのは人間の自然な反応
- 第4章:僕が思考停止していた頃|仕事は考えるが人生は考えない
- ◾️進路は校長先生が見つけてきた会社に決めた
- ◾️「みんな買ってるから」で毎週宝くじを買っていた
- ◾️仕事を辞めて半年ただ生きていただけだった頃
- ◾️新しい仕事で自分の頭の回らなさに驚いた
- 第5章:思考停止を続けた人の末路
- ◾️思考停止は選択しないことを選択して責任は自分が取る
- ◾️小さな損が気づかないまま積み上がる
- ◾️疲れ型を放っておくと心と体が停止する
- ◾️思考は気づけば取り戻せる
- 第6章:思考停止の直し方|疲れ型と慣れ型で逆になる
- ◾️疲れ型:考えずにまず休む・減らす・話す
- ◾️慣れ型:1日1回だけ自分で決める
- ◾️慣れ型:「それって本当?」を1回だけ挟む
- ◾️書き出して借り物の考えを見分ける
- ◾️環境が原因なら離れるのも立派な直し方
- あとがき:思考停止は悪じゃないが自分の人生だけは自分で選ぶ
- 📋 思考停止についてよくある質問
他人の人生を生きるのが嫌だという人は、
スクロールして覚醒プログラムを開始してほしい⬇
第1章:思考停止とは?「考えられない」と「考えなくなった」の2種類がある
まずは思考停止という言葉の意味から整理しておく。
◾️思考停止とは自分で考えて決めるのをやめた状態
思考停止とは、自分の頭で考えて決めることをやめて、他人の意見や前例、その場の流れに判断を任せている状態のことだ。
よく似た言葉に「フリーズ」や「頭が真っ白」があるけどこれらは一瞬で、思考停止はもっと長く続く状態。
本人は普通に毎日を過ごしているつもりで、気づきにくいのが厄介なところだ。
◾️思考停止には「疲れ型」と「慣れ型」がある
思考停止には、見た目は同じでも中身がまったく違う2つの種類がある。
| 疲れ型 | 慣れ型 | |
|---|---|---|
| 一言でいうと | 考えたくても考えられない | 考えなくても困らない |
| 原因 | ストレス、疲れ、心の不調 | 決まった毎日、前例、周りに合わせる癖 |
| よくあるサイン | 楽しいことにも興味がわかない、決められない | 「なんでもいい」「前からこうだから」 |
| 本人の感覚 | しんどい | 特に困っていない |
| 直し方 | まず休む(考えようとしない) | 小さく考える(1日1回自分で決める) |
思考停止の直し方として「考える習慣をつけよう」と言われることがあるが、それは慣れ型の直し方であり、疲れ型の人がやると余計にしんどくなる。
疲れて止まっている人に「もっと考えろ」は、ガス欠の車にアクセルを踏ませるようなもの。
自分がどちらに近いかを知っておくだけで、やることが変わってくる。
◾️思考停止は「人」ではなく「場所」ごとに起きる
もうひとつ、思考停止は「あの人は思考停止している」というように、人単位だけで起きるものじゃない。
僕がそうで、仕事ではやり方を工夫したし、どうすれば早く終わるか思考を続けていた。
なのに、進路やお金や自分がどう生きたいかということは、自分で考えずに周りに任せていたのだ。(その話は第4章で書く)
「自分は思考停止していない」と思っていても、ある部分では思考停止してしまっているかもしれない。
◾️脳が考えるのをやめるのは省エネのための正常な働き
思考停止そのものは悪いことじゃなく、脳が自分を守るための機能だ。
📚 毎日の行動の約4割は「習慣」で動いている
大学生に1時間ごとに鳴る腕時計をつけてもらい、鳴った時に何をしていたかを記録してもらった研究がある。
その結果、毎日の行動の約43%がほぼ毎日同じ状況でくり返している「習慣」だった。しかも習慣で動いている時、人は今やっていることとは関係のないことを考えていた。
頭を使わずに済むところは自動で動かして、考える力を別の場所に回しているということだ。
出典:Wood, W., Quinn, J. M., & Kashy, D. A. (2002). Habits in everyday life: Thought, emotion, and action. Journal of Personality and Social Psychology, 83(6), 1281–1297.
論文の要旨を見る(PubMed)
歯みがきや通勤の道順まで毎回考えていたら脳が焼き切れてしまう。
だから脳は思考を省エネしようとするのだが、問題は自分で考えるべき場所まで楽しようとしてしまうことだ。
次章で思考停止している人のサインを見ていく。
日常の行動の約4割を無意識(習慣)の自動操縦に任せるのは、人間がパンクせずに生きていくための極めて優秀な「省エネ機能」なんよ。
だから「思考停止=絶対悪」ではない。問題なのは「人生の進路」「お金の使い方」「自分の将来」といった本当に手動で考えるべき重要事項まで、脳がラクをして思考停止(他人に丸投げ)してしまうこと🦥
第2章:思考停止している人のサインと特徴7つ
思考停止のサインをまとめてみたのでチェックしてみてほしい。
当てはまるものにチェックを入れると、どちらの型に近いかが出る。
🔍 思考停止のサイン セルフチェック
※医学的な診断ではなくて、傾向を知るための目安。
◾️1. 「なんでもいい」「仕方ない」が口癖になる
思考停止で一番分かりやすいサインは口癖だ。
「なんでもいい」「仕方ない」「決まりだから」「前からこうだから」
どれも自分で思考を終わらせる言葉になっている。
ランチを選ぶ時の「なんでもいい」は問題ないだろうが、気をつけたいのは仕事のやり方や自分の将来の話でこの言葉が出てくる時だ。
◾️2. 指示がないと動けない
言われたことはきっちりできるのに、言われていないことはできずに「考えたらわかるだろ」や「常識だろ」と言われた経験はないだろうか?
自分で考えられない上に「次は何をすればいいですか?」と確認すらできないことも。
これはやる気がないからじゃなくて、自分で決めて怒られた経験が積み重なった結果であることも多い。(原因は第3章で書く)
この理不尽な板挟みを繰り返すと、脳の防衛反応(学習性無力感)が作動し「言われたこと以外1ミリもやらないのが一番怒られない」という最適解に辿り着いてしまう。
特に「適当にやって」という指示は思考停止人間にとって最大の地雷。「適当=上司の脳内にある正解をテレパシーで当てろ」という意味だから。
指示がないと動けないのは、過去に自分で決めて怒られた傷が脳をフリーズさせているだけ🦥
◾️3. 「みんながやっているから」で決める
突然だが、僕は就職してから毎週宝くじを買っていた。
理由は「みんな宝くじを買って夢を見ているから自分も買おう」だった。
当たる確率も使ったお金がどれくらい戻ってくるのかも考えず、ただ漠然と「1等当たれば仕事を辞められるかな」と夢を見るだけの毎日。
周りがやっていることは根拠がなくても正しく見える。
だから人は自分で確かめて考えることを放棄してしまう。
| 1等 (約6億円) 1/10,295,472 |
2等 (約730万) 1/735,391 |
3等 (約73万円) 1/52,528 |
4等 (約9,100円) 1/1,127 |
5等 (約1,400円) 1/72 |
6等 (1,000円) 1/42 |
ハズレ 約96.2% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ロト7は1等の当せん金が莫大(最高10億円)な分、1等の当選確率は約1/1,030万(ロト6の約1.7倍当たりにくい)に設定されている。
賞金プールが超高額当選に偏っているため、一般人が引ける5等(約1,400円)や6等(1,000円)の配当が非常に低く、100口(3万円)を連打するとロト6以上の猛スピードで差額の赤字が加速していく。
毎週1,500円とボーナス時期の3万円ずつ買っていた僕も、まさにこの仕組みを知らずに7年間で約53万円(統計上の目安)を綺麗に溶かしてしまった🦥
◾️4. 最初に覚えたやり方を疑わない
昔の職場にピッキングの作業をしている人がいた。
他の人は定時内に一人で作業を終わらせるのに、その人は2年間一度も一人の力で定時内に作業を終わらせることができなかった。
サボっていたわけじゃなく、むしろ真面目に最初に教わったやり方を自分なりに覚えたまま2年間ずっと守り続けていたのだ。
僕が初めてその作業を担当した日に、周りから「もうその人より早いですね」と言われた。
僕の体力がその人よりあったわけじゃない。(たぶん)
思考しだいで早くなる作業だったということだと思う。
◾️5. うまくいかない理由を一つに決めつける
ピッキング作業をしていた彼は、自分が定時で仕事が終わらない理由を「体力がないから」だと思っていた。
周りが若い人ばかりだったからそう考えるのも無理はない。
でも理由を一つに決めつけると、他の理由を探すのをやめてしまう。
「原因はこれだ」と決めつけること自体が、思考停止の入り口になっている。
これはその人だけの話じゃなく、僕も含めて誰にでも起きることだ。
脳がこのフィルターをオンにすると「センスがない証拠(PVが少ない日、他のセンスあるブログ)」だけを脳内に集めて「ほら、やっぱりセンスがない!」と確信を深め、逆に「改善のヒント(PVが増えた日、リライトの成果)」は脳外へ弾いて無視してしまう。
パチンコを辞める時に「意志が弱いからだ」と思い込むのも全く同じ仕組み。理由を一つに決めつけず、この脳のクセを自覚して「不都合な情報」にも目を向けることが、思考停止から抜け出す第一歩なんよ🦥
◾️6. 面倒なことを考えたくなくて別のことを始める
お金のこと、将来のこと、人間関係のこと。
考えるべきと分かっているのに、脳が拒絶してスマホを開いてしまう。
考えるのが面倒というより考えると嫌な答えが出そうで怖い、というのが本音じゃないだろうか?
このサインが続く時は、慣れというより脳の疲れが溜まっていることが多い。
◾️7. 前は楽しかったことに興味がわかない
好きだったゲームや趣味に手が伸びなくなって、何を食べても喜びを感じない。
これは疲れ型の思考停止のサインで、考える力より心のエネルギーが減っている状態だ。
⚠️ こんな時は一人で抱えないでほしい
- 興味がわかない、眠れない、食欲がないといった状態が2週間以上続いている
- 仕事や家のことが、以前のようにこなせなくなっている
- 生きていることがしんどいと感じる
こんな時は考える力を取り戻すことより、休むことと相談することが先だ。
第3章:思考停止になる原因は本人より環境のことが多い
思考停止というと「本人の意識が低いから」と思われがちだ。
でも実際は考えられなくなる環境や、考えなくても済む環境の方が原因になっていることが多い。
◾️ストレスと疲れで考える力が落ちる
思考停止の疲れ型の原因はこれだ。
📚 強いストレスは、考える脳の働きを弱める
計画を立てたり物事を順番に考えたりする時に働くのが、脳の前の方にある「前頭前野」だ。
強いストレスがかかると前頭前野の働きが落ちて、代わりに反射的に動く古い脳の回路が前に出てくる。ストレスが長く続くと、前頭前野の神経が縮むことも動物の研究で分かっている。
疲れている時に考えられないのは、ただ脳がそういう仕組みになっているからだ。
出典:Arnsten, A. F. T. (2009). Stress signalling pathways that impair prefrontal cortex structure and function. Nature Reviews Neuroscience, 10, 410–422.
論文を見る(Nature Reviews Neuroscience)
だから疲れ型で思考停止している人に「もっと考えて」と言っても逆効果になる。
まずは脳を休ませないと、どんどん考えられなくなる可能性がある。
◾️考えなくても回る毎日に慣れる
思考停止の慣れ型の原因はこっちだ。
毎日同じ作業、同じ手順、同じ人。
考えなくても一日が終わる環境にいると、第1章の「習慣」がどんどん広がって、考えるべき場所まで自動で動くようになる。
ピッキングの人が2年間やり方を変えなかったのもたぶんこの影響だ。
作業は毎日終わるし怒られるわけでもないから、やり方を疑うきっかけがなかったのだろう。
ただ、怒られないのと評価されるのは別物なので、評価を上げたいのなら思考停止から抜け出したほうがいいと思う。
僕が初日で彼より早くなったのは、体力の差ではなく「歩くルートを短縮できないか?」「どの順番でカゴに詰めれば二度手間が減るか?」を小さく考え続けたから。
言われたことだけやる作業は、年数が経つほど「新入社員やAI」に簡単に取って代わられる。日々の業務で「これ、もっと楽にできないか?」と1回問いを挟むだけで、5年後・10年後の市場価値と手取りはまったく別の次元になるんよ🦥
◾️否定され続けると思考停止した方が楽になる
- 意見を言うと「いや、」と必ず最初に否定する上司がいる
- 自分で判断すると「なんで勝手にやったんだ」と怒られる
こんな職場にいると人は考えるのをやめ、どんどん思考停止の沼に沈んでいく。
📚 「学習性無力感」で人は行動できなくなる
自分ではどうにもできない嫌なことが続くと、人も動物も「考えても仕方ない」と考えるのをやめる。これを「学習性無力感」と呼ぶ。
この研究を始めた心理学者たちは、脳は元々嫌なことが続くと活動量が減少し「自分で状況を変えられる」という経験をしないと思考停止から抜け出せないという。
その感覚に関わっているのも前頭前野だ。
出典:Maier, S. F., & Seligman, M. E. P. (2016). Learned helplessness at fifty: Insights from neuroscience. Psychological Review, 123(4), 349–367.
論文を見る(PMC)
つまり否定され続ける場所で思考停止するのは自然なことだ。
そこから抜け出すには、小さくても「自分で決めてうまくいった」を経験し直すしかない。(詳細は第6章で伝える)
そのブレーキを外すのは「自分が動いたら状況が変わった」という経験。しかも一度その経験があると、次に嫌なことが続いても動けなくなりにくい。だから大きな挑戦より、小さく試して小さく成功する方が効く。
僕は嫌いな食べ物をたまに食べてみて「本当に食べられないのか?」と確認する🦥
◾️周りに合わせるのは人間の自然な反応
「行列ができているから美味しい店だ」と信じて行列に並んだ経験はないだろうか?
「みんながやっているから」で決めてしまうのも、人間にもともと備わった反応だ。
これを証明した有名な実験に「アッシュの同調実験」というものがある。
線の長さを比べるだけのサルでもわかる簡単な問題なのに、周りの人たちが間違った答えを言うと、一人で答える時より多くの人が間違いに合わせてしまった。
一人の時なら間違えるはずがない問題でも、周りが違う答えを言うと自分の目を疑ってしまう。
僕が宝くじを買い続けたのも同じ仕組みだったのだろう。
「みんなが買ってるから宝くじを買う」「みんなが残業してるから帰りづらい」「誰も疑わないからエクセル作業をそのまま続ける」。
これらは原始時代に『群れから外れること=死』だった名残で、脳が生存本能として周りに合わせようとしているから。
流されてしまっても「人間なんてそんなもん」と割り切り、まずは1日1回小さく自分の意思で選ぶ練習から始めてみよう🦥
第4章:僕が思考停止していた頃|仕事は考えるが人生は考えない
ここからは僕の話をする。
最初に書いたとおり、僕は仕事では思考することが多かったが、自分の人生については思考停止して「なるようになるか」と生きていた。
◾️進路は校長先生が見つけてきた会社に決めた
高校の頃の僕にはやりたいことなんてなかった。
なぜ生きているのかもわからないし、別にしたいことなんてなく、なんとなく「就職すれば母に迷惑かからないかな」なんて考えていた。
でも自分で何をすればいいかわからず就職先を選択せず、最後は校長先生が「ここ家から近いし面接受けてみる?」と探してきてくれた会社にそのまま就職した。
校長先生がいなければ、就職先は決まっていなかったと思う。
人生で一番大きな選択の一つを、自分では何も考えずに人に決めてもらった。(家から近い、は大事な条件だけど)
▶︎何がしたいか、何が合ってるかわからないなら転職エージェントを使うのもありかもしれない
◾️「みんな買ってるから」で毎週宝くじを買っていた
就職して給料が入り始めてからは、毎週宝くじを買っていた。
夢を見るのは悪いことじゃない。
でも僕は、宝くじがどういう仕組みなのかを一度も調べなかった。
📚 宝くじは、法律で「半分以上は戻ってこない」ようになっている
宝くじの当せん金の総額は、法律で売上の5割を超えてはいけないと決められている。
みんなで買ったお金のうち、当せん金として戻ってくるのは多くても半分ということだ。残りは販売の経費や自治体の公共事業などに使われる。
夢を買うお金として納得して払うならいい。ただ僕は、この仕組みを知らないまま毎週買っていた。
出典:当せん金付証票法 第5条
条文を見る
その後にハマったパチンコも、仕組みを考えずに通い続けたという意味では同じだった。
◾️仕事を辞めて半年ただ生きていただけだった頃
社会人として働き始め10年くらい経ったころ、いろいろなことが重なり精神的に限界が来て仕事を辞めたことがある。
そこからの半年は生きることに希望が持てなくなって、どう生きたいかも何がしたいかも考えられなかった。
ただ生きていただけ。
今振り返ると、あれが疲れ型の思考停止だったのだと思う。
考えようとしても考える力が残っていないし、失業保険を受け取ることさえできずただ引きこもっていた。
もしそういう状態になったとしたら、休むことと誰かに話すことを優先してほしい。
そんな行動すら難しいかもしれないが、未来の自分のために少しだけふんばって。(第2章の最後に相談先を置いている)
▶︎医師に就労不能と診断を受けているなら傷病手当金を活用してね
月給30万円くらいの人が条件を満たして国の制度を使えれば、合計で数百万円規模の支えを受けながら、焦らず心身を回復させられる可能性がある。
| 制度名(窓口) | 対象となる状態 | 給付・免除の目安額 (月給30万円想定) |
超重要ポイント |
|---|---|---|---|
| 健康保険① 傷病手当金 | 病気やメンタル不調で「働けない」状態 | 最大 約360万円月約20万円 × 最長18ヶ月 | 給与の約2/3が非課税で支給。退職後も受け取るには、加入期間1年以上・退職日に出勤しないなどの条件あり。 |
| 雇用保険② 失業保険 (基本手当) |
病気回復後に「働けるが仕事がない」状態 | 約55万〜90万円月約15万〜18万円 × 3〜5ヶ月 | 傷病手当金受給中は「受給期間延長の手続き」を行い、回復後に満額受給する。 |
| 自治体③ 住居確保給付金 | 収入減で家賃の支払いが困難な状態 | 家賃相当額(上限あり)例:家賃5万円なら約15万〜45万円(原則3ヶ月・最長9ヶ月、自治体から家主へ直接支給) | 借金ではなく返済不要の給付金。資産・収入要件あり。 |
| 年金・自治体④ 国保・年金の減免 | 退職後に無収入・収入激減となった状態 | 約30万〜50万円 浮く(年間の保険料支出を削減) | 倒産・解雇や、病気などやむを得ない理由の退職で「特定理由離職者」と認められれば、国保は前年の給与を3割として計算。年金は全額免除でも受給資格期間に算入。 |
ナマケ者の実体験メモ:
当時の僕は調べるエネルギーすら残っておらず、ただ毎月減っていく貯金残高を見て胃を痛めていた。
でもこれらの制度は、僕たちが毎月の給料から強制的に天引きされて払ってきた「保険料の正当な権利」だ。
特に「①傷病手当金(働けない間)」を受給し、回復してから「②失業保険(求職活動中)」へバトンタッチする流れを知っているだけで、条件を満たせば1年半ほどは収入がゼロにならずに休める可能性がある。限界の時は、制度をフル活用して堂々と休んで🦥
◾️新しい仕事で自分の頭の回らなさに驚いた
引きこもって半年経ち、全回復したわけではないがお金もないしきっかけもあって建設業で働き始めた。
もともと物覚えはいい方だったのだが、新しい仕事を覚える時に自分の頭の回らなさに驚いた。
聞いても右から左で、頭に何も残ってない。
それでも1か月もすると元に近い感覚に戻ったから、もし思考停止していてもきっかけさえあれば脳はちゃんと動き出す。
これは僕が身をもって知ったことだ。
▶︎建設業に興味がある人に読んでほしい建設業に向いてない人の特徴
僕の頭が悪くなったのではなく、半年間刺激を与えなかったせいで、脳が休止モードに入っていただけだったのかもしれない。
現場で頭を使い始めたことで、脳がまた使う方向に動き出してくれたのだと思う。
「しばらく頭を使ってないからもうダメだ」なんて諦める必要はない。大人になってからでも、使い始めれば脳は変わることが研究で分かっているんよ🦥
第5章:思考停止を続けた人の末路
「末路」と書いたけど脅したいわけではない。
放っておくとこうなりやすいという話を、僕の経験から書いておこうと思う。
◾️思考停止は選択しないことを選択して責任は自分が取る
高校で就職先を決められず、校長先生が見つけてくれた会社に入社した。
紹介してくれたのは校長先生だが、最終的に選択したのは僕だ。
そこで何があっても「校長先生のせいだ」なんて人のせいにすることはできない。
というか人のせいにしても仕方ない。
思考停止は決断は誰かに任せ、選んだ責任は自分で引き受けなければならなくなる。
人に決めてもらえばその時は楽だが、うまくいかなかった時に「自分で選んだんだから」と納得する材料が手元に何も残らない。
◾️小さな損が気づかないまま積み上がる
僕は毎週の宝くじを買う生活を確か7年くらい続けたと思う。
1回なら1,500円程度とたいした額じゃない。
でも1年、5年と積み上がっていけば大きな額になるし、たまに数万円買っていた気がする。
いつか大きく稼げるだろうと信じて。
だけど数学的に考えれば、宝くじは買えば買うほどどんどんお金が減っていく仕組みだ。
思考停止の怖いところは、一回一回の損が小さすぎて気づくきっかけがないことかもしれない。
たまに末等の1,000円や数千円が当たると「よっしゃ!」と脳汁を出していたが、7年分をざっくり計算してみたら、当たって戻ってくる分を差し引いても約53万円をドブに捨てていたことになる。
もし最初に「この7年で53万円払ってくれ」と言われたら絶対に断っていたはず。一回ごとの損が小さすぎるからこそ脳は危険を察知できず、気づいた時には取り返しのつかない金額が積み上がっている。これこそが思考停止の恐ろしい末路なんよ🦥
◾️疲れ型を放っておくと心と体が停止する
疲れ型の思考停止に気づかず「気合いが足りない」と無理を続けると、考える力が鍛えられるどころか心と体が動かなくなることがある。
僕の半年がそうだった。
ただ厄介なもので、自分がどれだけ疲れているかは気づきにくい。
もし疲れ型のサインが出ているなら、踏ん張るより止まって休む方が近道になる。
社会は「もっと頑張れ」と急かしてくるが、僕は最高の自己啓発は頑張らないことだと考えている。
◾️思考は気づけば取り戻せる
ここまで末路を書いてきたけど、僕の人生もあなたの人生もきっとまだまだ続いていく。
半年止まっていた僕の脳も1か月でまた動き出した。
人生のことを何も考えていなかった僕が、今はこうして自分で選択してブログを書いている。
思考停止は一度なったら終わりの状態じゃない。
今からでもいつからでも、思考は取り戻せる。
第6章:思考停止の直し方|疲れ型と慣れ型で逆になる
最後に思考停止の直し方を書く。
第1章で書いたとおり型によってやることが変わるので、自分に合った方法を選択してほしい。
◾️疲れ型:考えずにまず休む・減らす・話す
疲れ型の人に一番必要なのは、考える練習じゃない。
考える場所(前頭前野)が動ける状態に戻すことだ。
- 休む:寝る。何もしない日を作る。休むことに理由はいらない
- 減らす:抱えている仕事や予定を、一つでいいから手放す
- 話す:頭の中のことを、誰かに聞いてもらう。整理しようとしなくていい
「こんなことで休んでいいのか」と思うかもしれない。
でも考えられないほど疲れているなら、それはもう休んでいい理由になっている。
しんどさが続く時は、第2章の最後に置いた相談先も使ってほしい。
ちなみに僕は脳みそを使いすぎてる感覚がわかってきたので、そんな時は数十分でも数時間でも目をつぶって情報を脳に取り込まないようにしている。
スマホを見ながら「休憩しているつもり」になっても、脳のCPUはずっと情報を処理させられて休まらない。
だから「脳みそを使いすぎた」と感じた時は、さっさと横になりただ目をつぶって視覚情報をゼロにするのが一番の急速充電になる。
「ちょっと回復した気がして作業に戻ったけど、やっぱ無理だった」という時は、身体が「まだ全然足りてないぞ」と教えてくれているサイン。罪悪感を持たずにそのまま本格的に寝てしまうのが、次の日に最高の集中力を取り戻す一番の近道なんよ🦥
◾️慣れ型:1日1回だけ自分で決める
慣れ型の人は考える力は残っているが、思考する場面がなくなっている状態だ。
だから、小さな「自分で決めた」を毎日1回だけ作る。
- 「何食べたい?」って聞かれたら「なんでもいい」ではなく何か提案する
- たまに帰り道をいつもと変えてみる
- 毎日腕立て一回だけすると決める(僕がやってるやつ)
これくらい小さな変化からでいい。
第3章の研究のとおり、動けなくなるのは脳のもともとの反応で「自分で決めても大丈夫だった」という経験を積み重ねれば、自分で思考して選択する感覚は戻ってくる。
小さな成功を積み重ねていくと、大きな場面でも自分で決められるようになっていく。
幼少期の自分の行動力を思い出してみるのもいい。
◾️慣れ型:「それって本当?」を1回だけ挟む
仕事で「前からこうだから」「みんなやってるから」と思考停止して、誰が作ったかもわからない秘伝のエクセルを使い続ける職場は多い。
でもきっと思考を止めなければもっと仕事の効率を上げることができる。
だから「いつも通り」と思った時に、一度だけ「それって本当に正解?」と自分に聞いてみてほしい。
ピッキングの人なら「本当に体力のせい?」僕なら「宝くじはお金が増えるの?」という感じだ。
最初から答えが出なくてもいい。
疑う一回を挟むだけで、自動で動いていた場所に考える余地が生まれる。
「最初に教わったやり方は、絶対に守り続けるのが正しい。」
問いを挟んだ瞬間に、自動化されていたレールから外れて「自分の頭で考える隙間」が生まれる。
最初から劇的なアイデアが出なくても構わない。「いつも通り」を通過しそうになった瞬間に、心の中で一度だけストップをかけるクセをつけるのが、慣れ型の思考停止から脱出する最大の特効薬なんよ🦥
◾️書き出して借り物の考えを見分ける
「これは自分の考えだ」と思っていても、実は誰かに刷り込まれた考えなんてことはよくある。
この思考停止から抜け出すには、1日10分モヤモヤしていることをノートに書き出してみてほしい。
誰にも見せないからきれいに書かなくていい。
書いたものを読み返すと、自分の考えじゃないものが混ざっていることに気づくことがある。
- 「これは親に常識として植え付けられたこと」
- 「これはネットの誰かが言っていたこと」
- 「AIの回答を鵜呑みにしていたこと」
借り物の考えが分かれば、残ったものが自分の考えだ。
◾️環境が原因なら離れるのも立派な直し方
「自分で考えろ!」と言われたから自分で考えて動いたら「なんで勝手にやったんだ!」と怒られるのは社会人のあるあるだ。
建設業時代の先輩がこれで「何をしても否定されるから言われたことしかやらない」という状態になっていた。
こういう場所で思考停止しているなら、原因はあなたではなく場所の方だ。
人やその場の環境は変えられないが、自分と自分が過ごす環境は変えることができる。
自分の生きたい人生にするために逃げることがあってもいい。
それ自体が思考停止から抜け出す一歩になる。
あとがき:思考停止は悪じゃないが自分の人生だけは自分で選ぶ
ここまで思考停止の話をしてきたが、僕は全部を自分で考える必要はないと思っている。
毎日の行動の4割は思考を自動化した習慣で動いているし、そのおかげで僕たちは疲れずに暮らせている。
全部を自分で決めていたら疲れてしまうから、優先順位の低いことは誰かに思考を肩代わりしてもらえばいい。
大事なものは人それぞれで、どこに考える力を使いたいかも人それぞれだ。
ただ僕は、自分の人生は思考停止せずに自分で選び続けたいと思っている。
進路を人に決めてもらい、毎週なんとなく宝くじを買い、半年引きこもりただ生きていた僕だからこそ今はそう思えている。
あなたが大事にしたいことってなんだろう?
まずは今日この一つだけ自分で思考してみてほしい🦥
📋 思考停止についてよくある質問
思考停止とは、簡単に言うとどういう意味ですか?
思考停止している人の口癖やサインは何ですか?
思考停止は病気ですか?
思考停止は治りますか?
職場に思考停止している人がいたら、どう接すればいいですか?
こんな記事もどうでしょう⬇️
※ナマケ者の声が流れるので注意してください。👆
ここまで読んでくれて、ほんとうにありがとう。
ナマケ者は、自分の思考を巡らせながら今日もゆるく息してます。
☕ よろしければ、他の記事も読んでいってください。
きっと、今のあなたに寄り添う言葉があります。
気に入ってもらえたら、SNSや友達にそっとシェアしてもらえると嬉しいです。
無理せず、のんびりいきましょう。ではまた。
ナマケ者のことちょっと気になったら⬇️
ナマケ者
ゆる哲学の布教者/個人事業主
5歳で父を過労死で亡くし、HSP気質のまま働き続けた結果、ストレスが限界を超えて諭旨解雇。半年の引きこもりを経て今に至ります。毎日通っていたパチンコは7年近く行っていません。統計や法律は一次資料で確認して書いています。

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