職場にこういう人はいないだろうか?
- 「あの人が悪口言ってたよ」と、聞いてもいないことを教えてくる
- 昨日まで無視していた人と、今日はなぜか仲良く話している
- その人が入ると、なぜか人間関係がこじれる
厄介なのは、それを指摘できないことだ。
🌿 この記事を読むとわかること
- 違和感の正体:「自分が気にしすぎ?」という自責が消え、相手の心理学的メカニズムがわかる
- 自滅のメカニズム:なぜ敵を入れ替え続ける人が勝手に孤立するのか、その末路が納得できる
- 明日からの防御策:敵認定されずにかわす「具体的な会話フレーズ」が手に入る
「善意で教えてくれただけかもしれない」「自分が気にしすぎなのかも」と思ってしまう。
だが気のせいじゃない。
この行動には、心理学でちゃんと名前がついている。
そして、やっている本人が最後に一番損をする。
もくじ(タップで開閉)
- 【タップで開く】職場の空気を濁す「関係性を引っ掻き回す人」のリアルな事例5選
- 第1章:人間関係を引っ掻き回す人とは?「関係性攻撃」という名前がある
- ◾️殴らないから引っ掻き回されても被害だと気づきにくい
- ◾️【実録】僕が職場で見た「引っ掻き回す人」
- 第2章:人間関係を引っ掻き回す人の3つの型【特徴】
- 第3章:なぜ人間関係を引っ掻き回すのか?2つの認知のゆがみ【心理】
- ◾️①自己中心的バイアス:自分の都合が世界の基準になる
- ◾️②被害妄想的認知:本人は「自分が被害者」だと思っている
- ◾️「他人のせいにする人」とは、実は別物だった
- 第4章:人間関係を引っ掻き回す人の末路
- ◾️敵を入れ替えれば味方は確保できる(相手が替えられる間だけ)
- ◾️【実録】上司を敵にした瞬間、戦略が崩れた元同僚の話
- ◾️替えのきかない相手を敵にしたからスター状態が切れた
- ◾️中継地点だった人が一番情報を失う
- ◾️周りは静かに制裁している
- 組織心理学テスト「ギバー・テイカー・マッチャー」診断
- ◾️人間関係を引っ掻き回していた本人には理由が分からない
- 第5章:人間関係を引っ掻き回す人への対処法【今日からできる3つ】
- 第6章:それでも消耗するなら逃げた方が楽
- よくある質問
- あとがき:あなたの違和感は正しかった
【タップで開く】職場の空気を濁す
「関係性を引っ掻き回す人」のリアルな事例5選
悪意は見えないのに、確実に人間関係が壊されていく
殴られたり怒鳴られたりすれば、誰でも「攻撃された」と気づける。しかし、彼らは絶対に直接手を出さない。親切な顔をして情報を運び、気がつけば職場の空気が最悪になっているのだ。
これから心理学的に解説する「関係性攻撃」が、実際に職場でどう行われているのか。よくある5つのモデルケースを見てみよう。あなたの身近にも、心当たりがある人がいないだろうか。
Case 1:善意の仮面を被った「伝書鳩(スパイ)」
「ここだけの話なんだけど、Aさんがあなたの企画書のこと、少し分かりにくいって言ってたよ。私はいいと思うんだけどね」
同僚のBさんは、いつも「あなたのために教えてあげる」というスタンスで、他人のネガティブな発言だけをピンポイントで運んでくる。
【手口】 自分は安全な「善人ポジション」に立ちながら、あなたとAさんの間に不信感を植え付ける典型的な手法です。
【末路】 やがて周囲は「この人に話すと全部筒抜けになる(脚色される)」と気づき、誰も本音を話さなくなり、情報から完全に孤立します。
Case 2:ターゲットを次々変える「同盟リセット」
Cさんは数ヶ月ごとに一番仲のいい同僚が変わる。昨日まで親友のようにランチに行っていたDさんを突然冷遇し始め、今度はEさんを取り込んで「Dさんって仕事遅いよね」と同盟を組み始める。
【手口】 誰かを共通の敵にすることでしか、自分の居場所(味方)を作れない人の行動パターンです。
【末路】 敵を入れ替え続けた結果、社内のほぼ全員が「元・敵」になります。最後は替えがきかない上司まで敵に回し、自ら居づらくなって退職していきます。
Case 3:自分が可哀想に見えるよう立ち回る「悲劇のヒロイン」
Fさんがミスをした際、あなたが普通のトーンで注意しただけなのに、翌日職場で「Fさんがすごく落ち込んでる。あなたにキツく怒鳴られたって泣いてたよ」という噂が広まっていた。
【手口】 事実を捻じ曲げて自分が「被害者」になるよう周囲に吹聴し、あなたを「加害者」に仕立て上げる関係性攻撃です。
【末路】 最初は周囲も同情しますが、何度も繰り返すうちに「あいつが関わるといつも揉め事が起きる」と気づかれ、腫れ物扱いされて放置されます。
Case 4:空気を読まない親切の押し売り「悪気なしクラッシャー」
休日にゆっくり休みたいのに、Gさんは「この前入った新人と仲良くさせようと思って!」と、勝手に休日のバーベキューを企画し、断れない状況を作って無理やり引き合わせてくる。
【手口】 悪意はなく、「自分が楽しいこと=他人も楽しいはず」という自己中心的なバイアスで動いています。
【末路】 悪気がない分タチが悪く、周りは断るのに疲弊します。結果的に「Gさんがいる飲み会には行かない」と、誘いそのものを静かにボイコットされるようになります。
Case 5:対立を煽って自分は逃げる「マッチポンプ」
会議中、Hさんは「現場はこう不満を持っています!」とあなたの意見を代弁するふりをして、あなたと上司を激しく対立させる。しかし、いざ上司が激怒すると「私は止めたんですけどね」とサッと逃げる。
【手口】 自分では手を汚さず、他人の不満を利用して火をつけ、高みの見物をするという非常に卑劣な手口です。
【末路】 マッチャー(損得のバランスを取る大多数の人)から強烈に嫌悪され、重要な仕事を一切回されなくなる「サイレント・サボタージュ」の標的になります。
第1章:人間関係を引っ掻き回す人とは?「関係性攻撃」という名前がある
関係性攻撃とは、暴力ではなく無視・噂・仲間外れによって相手の人間関係そのものを壊す攻撃のこと。
心理学者のニッキ・クリックとジェニファー・グロトピーターが1995年に定義した概念。具体例として「無視する」「仲間外れにする」「噂を流す」が挙げられている。
出典:Crick, N. R., & Grotpeter, J. K. (1995). Relational aggression, gender, and social-psychological adjustment. Child Development, 66(3), 710-722.
殴らない。怒鳴らない。
だから、やられている側も「これは被害だ」と言い出せない。
◾️殴らないから引っ掻き回されても被害だと気づきにくい
人が殴られてたら、誰が見ても加害だと分かる。
だけど人間関係を壊されても、証拠が残らない。
「あの人が悪口言ってたよ」と伝えられただけで事実かどうかも確認できないが、それでもその一言のあとから空気が変わる。
本人は何もしていないように見えて、職場の人間関係だけが確実に壊れていく。
これが関係性攻撃の厄介なところだ。
ちなみにクリックたちの研究はもともと子どもを対象にしたものだった。
だけど後で紹介するとおり、大人でも同じことが起きていることが日本の研究で確認されている。
| 言葉を鵜呑みにする(関係破壊) | 感情をただ観察する(関係防御) |
|---|---|
| 反応:疑心暗鬼と確証バイアス 【トラブルメーカーの思い通り】 聞いた直後から、相手の何気ない視線や態度がすべて「自分を嫌っている証拠」に見えてしまい、自ら態度を硬化させて本当に関係を壊してしまう。 |
反応:感情の受容(マインドフルネス) 【動揺している自分を許す】 「今、自分の脳がネガティブな情報に過剰反応して揺さぶられているな」と、湧き上がった不安を否定せずにそのまま受け止め、相手への態度は変えない。 |
「あの人が悪口を言っていたよ」という未確認の情報だけで空気が変わってしまうのは、人間の生存本能である『ネガティビティ・バイアス』が働くから。このバイアスは強力で、ポジティブな噂の数倍の威力で脳に警報を鳴らす。
ここで最も大切なのは、相手を疑ってしまった自分に自己嫌悪を抱いたり、無理に不安を打ち消そうとしたりしないこと。「人間だもの、嫌な噂を聞けば不安になって当然だ」と、自分のネガティブな感情をそのまま優しく受け入れて(観察して)あげてほしい。感情をありのままに受容することで、脳の警報は次第に落ち着き、トラブルメーカーの「関係を破壊する罠」から静かに抜け出すことができるはず。
◾️【実録】僕が職場で見た「引っ掻き回す人」
僕の元同僚に誰彼構わず敵を作っていく人がいた。
ただ敵が固定されておらず、今日の敵と明日の敵が違う。
まるでポケモンマスターで、今日の敵が明日の友。
だがゲットするわけじゃなく、一人敵を作れば前の敵と仲良くし、その人に気に食わないことがあれば前の敵を仲間に引き入れようとする。
この人が最後どうなったかは記事の後半に書くが、あなたの知り合いにもこういう人はいないだろうか?
第2章:人間関係を引っ掻き回す人の3つの型【特徴】
人間関係を引っ掻き回す人には、動き方に型がある。
ひとまとめに「性格が悪い人」で片付けると対処を間違えるので、3つに分けておこうと思う。
一番よく見るのがこれ。
本人は「教えてあげた」つもりでいるのだろうが、言われた側は直接確認できない。
本当かどうか分からないまま、〇〇さんと顔を合わせることになる。
そして次は逆方向にも運ぶ。
「あの人、こう言ってたよ」
両方から情報が集まる中継地点が、こうしてできあがる。
口が上手く、聞き上手なタイプが多いからつい話してしまう。
悪気があるように見えないから余計にたちが悪い。
僕の元同僚がこれだった。
動きを順番に書くとこうなる。
2. 次はBさんにモヤっとする → さっき切ったAさんを引き戻して、一緒にBさんを無視する
3. これを延々と繰り返す
敵は日々入れ替わっていく。
だけど、いつも「自分+誰か」の構図だけは保たれている。
だから本人は孤立していると感じないだろうし、むしろうまく立ち回れていると思っている。
この型が一番見抜きにくい。
誰かと仲良くしている姿しか見えないから、外からは普通の人に見える。
これは少し性質が違う。
面識のない友達同士を、自分の都合で引き合わせてしまう人。
「一緒に遊べば効率がいいじゃん」くらいの感覚で、勝手に場をセッティングする。
引き合わされた側は気まずいが、本人は気づいていない。
ここには悪意がない。
あるのは、自分の都合だけで世界を組み立ててしまう癖だ。
もちろんその出会いが後に大きな関係性につながることはあるが、個人的にはめんどくさい。
そしてこの型があることが、次の章につながる。
全員が悪意でやっているわけじゃないという話だ。
🧭 引っ掻き回す人チェックリスト
- 聞いてもいない他人の発言を運んでくる(「〇〇さんが言ってたよ」)
- 無視する相手が、時期によって入れ替わる
- 以前切っていた人と、いつの間にか組んでいる
- プライベートを根掘り葉掘り聞いてくる(ネタを集めている)
- その人がいない場所では、職場の空気が普通に戻る
- 自分が責められそうになると、話をすり替えるのが速い
- 本人だけは、常に誰かと仲良くしている
ここまで読んで「やっぱりそうか」と思ったなら、その感覚のほうが正しい。まず「自分がおかしいのかも」という自責を、ここで下ろしてほしい。
第3章:なぜ人間関係を引っ掻き回すのか?2つの認知のゆがみ【心理】
ここからが本題になる。
人間関係を引っ掻き回す人は、自分が攻撃しているとは思っていない。
これは僕の印象論ではなく、日本の研究で示されている。
大人の関係性攻撃と結びついていたのは「自己中心的バイアス」と「被害妄想的認知」の2つだった。
東京学芸大学の品田瑞穂氏が、20〜49歳の成人393名(平均35.22歳)を対象に実施した研究。「自己中心的バイアス」「他者非難」「被害妄想的認知」の3つの認知のゆがみを検討したところ、関係性攻撃と正の関連が見られたのは前者2つだった。
出典:品田瑞穂(2023)成人期における関係性攻撃──特性共感と認知のゆがみの役割に関する検討── 心理学研究, 93(6), 552-558.
◾️①自己中心的バイアス:自分の都合が世界の基準になる
自己中心的バイアスとは、自分にとってだけ都合がいいかどうかで物事を判断してしまう傾向のこと。
③の悪気なし型はまさにこれだ。
友達同士を勝手に引き合わせるのも、本人の中では筋が通っている。
自分が効率よく遊べるから、いいことだと本気で思っている。
相手がどう感じるかなんて、そもそも計算に入っていない。
◾️②被害妄想的認知:本人は「自分が被害者」だと思っている
そしてここが、この記事で一番大事なところだ。
被害妄想的認知というのは、自分が不当に攻撃されている、迫害されていると感じる認知のゆがみのこと。
つまり人間関係を引っ掻き回す人の頭の中では、こうなっている。
攻撃されているから、防衛しているだけだ。
まるでルルーシュの「間違っていたのはオレじゃない。世界の方だ」を彷彿とさせる。
こう思い込んでる人に「あなたのやっていることは攻撃ですよ」と伝えても届かない。
本人の実感としては、被害者はいつも自分のほうだからだ。
そして後で書くとおり、これが末路から抜け出せない原因になる。
◾️「他人のせいにする人」とは、実は別物だった
この研究は地味だが面白い結果が出ている。
検討された認知のゆがみは3つあった。
- 自己中心的バイアス
- 他者非難
- 被害妄想的認知
このうち「他者非難」だけは関係性攻撃と関連しなかった。
これはつまり、人間関係を引っ掻き回す人は「なんでもかんでも他人のせいにするタイプ」とは別の生き物だということだ。
声を上げて誰かを責めるわけじゃない。
自分中心に世界を見て、自分が攻撃されていると感じて、静かに人間関係を組み替えていく。
だから見抜きにくいし、周りも「悪い人ではないんだけど…」で止まってしまう。
第4章:人間関係を引っ掻き回す人の末路
ここから末路の話に入るが、その前に言っておきたいことがある。
人間関係を引っ掻き回す自己中心的な戦略は、しばらくはちゃんと機能する。
◾️敵を入れ替えれば味方は確保できる(相手が替えられる間だけ)
②の同盟組み替え型を度思い出してほしい。
Aを切ってBと組む。Bを切ってAと組み直す。
敵は常にいるけど、味方も常にいる。
だから本人は困らないし、それどころか成功体験になっている。
人間関係でトラブルが起きても、相手を替えれば解決すると学習してしまう。
僕が見ていた限りでも、数年はそれで回っていた。
周りはみんな大人だから「まぁ改心したなら許してあげようか」と思うから。
マリオでスターを取り続けているような状態。
穴に落ちた時以外失敗じゃないから、スターを取るのをミスするまで問題に気づけない。
◾️【実録】上司を敵にした瞬間、戦略が崩れた元同僚の話
📁 CASE FILE ── 敵を移し続けた人の結末
元同僚は、敵を入れ替えながら数年人間関係を引っ掻き回し続けていた。
だが何を勘違いしたのか、ある日上司を敵にした。
本人的にはいつもどおりのこと。
別の人を新しい敵にして、味方を作り直せばいい。
でもその行動はスターを取り損ねることになった。
上司の態度は新しい敵を作っても戻らなかったのだ。
他の誰を敵にしても他の誰と組み直しても、上司からの評価は元に戻らない。
そして最終的に職場に居づらくなって自分から辞めていった。
誰かに追い出されたわけじゃないし、怒鳴られたわけでも処分されたわけでもない。
ただ自分から巣立っていった。
◾️替えのきかない相手を敵にしたからスター状態が切れた
この戦略が成立し続ける条件はひとつだけで、相手が入れ替え可能であること。
同僚なら替えがきく。
Aがダメでも、Bがいる。Cもいる。
だけど上司は替えられない。
自分を評価する側で逃げられなくて、しかも仕事で毎日関わる。
替えのきかない相手を敵に回した瞬間、この戦略は破綻する。
そして一度敵の選定をミスしたとき、部屋に残っているのは自分だけになる。
◾️中継地点だった人が一番情報を失う
②の人とは違い、①の伝書鳩型には別の形の末路が来る。
律儀に情報を運び続けると周りは学習する。
そうなると、誰も本当のことを話さなくなる。
当たり障りのない話しかせず、相談もしない。
皮肉な話で、情報を集めて人間関係を引っ掻き回していた人が、最終的に一番情報の入ってこない人になる。
自分の評価がどうなっているかも、周りが何を考えているかも分からなくなる。
◾️周りは静かに制裁している
ここで2つの研究を紹介したい。
ジョージタウン大学のクリスティーン・ポラス教授の調査では、職場で無礼な態度を取られた人は、正面から反論するのではなく「意図的に避ける」という方法で自分を守るという。
具体的には63%がその人を意図的に避け、48%が助ける労力を意図的に減らす。(複数回答可)
誰も面と向かって怒らない。
ただ、静かに手を引く。
| 意図的に避ける(63%) | 助ける労力を減らす(48%) |
|---|---|
| 物理的・心理的なシャットアウト 【関わりを極限までゼロにする】 反論してエネルギーを使うのは無駄だと判断し、挨拶や業務連絡を最小限にとどめ、相手の存在そのものを自分の世界から消去する。 |
静かなる非協力(サボタージュ) 【有事の際に見捨てる】 相手がミスをしたり困っていても「自業自得だ」と判断してあえて手を差し伸べない。ギリギリのところで支援を切り捨てる。 |
ジョージタウン大学のクリスティーン・ポラス教授の研究によれば、職場で無礼な態度をとられた被害者の多くは、正面から抗議をしない。その代わり、63%が「その人を意図的に避ける」ようになり、48%が「その人を助ける労力を意図的に減らす」という防衛行動をとるという。
他人を蔑ろにしたり、陰口を叩いたりする人は、誰も面と向かって反論してこないため「自分は上手くやっている」と錯覚し続ける。しかし実際には、周囲の人間は水面下で静かに『協力の糸』を切り離しているのだ。いざその人がピンチに陥ったとき、この「助ける労力を意図的に減らす(48%)」という静かな報復が一斉に牙を剥き、誰も助けてくれない完全な孤立状態(自滅)が完成する。
そしてもうひとつ。
組織心理学者のアダム・グラントによれば、世の中の56%は「マッチャー」と呼ばれるタイプだ。
損得のバランスを取ろうとする人たちで、最大派閥にあたる。
マッチャーは不公平を極端に嫌い、自分が被害を受けていなくても、誰かが不当に扱われているのを見ると、加害者側に静かな制裁を始める。
・いい話があっても推薦しない
・最低限しか関わらない
攻撃ではなく、ただ協力をやめるだけ。
だから訴えることもできないし、本人は何が起きているのか分からない。
※出典:クリスティーン・ポラス『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』/アダム・グラント『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』
組織心理学テスト
「ギバー・テイカー・マッチャー」診断
あなたが職場で無意識に取っている「行動のクセ」を判定(全5問)
◾️人間関係を引っ掻き回していた本人には理由が分からない
ここで最初の話に戻る。
研究が示していたのは、人間関係を引っ掻き回す人には被害妄想的認知があるということだった。
だから、人が離れていく理由をこう解釈する。
- 「みんなが自分を嫌っている」
- 「自分は攻撃されている」
自分の行動が原因だとは考えられない。
そして防衛しなければと考え、もっと人間関係を引っ掻き回す。
抜け出せない構造になっている。
本人にとって、これは防衛なのだ。だから止まらない。
これが人間関係を引っ掻き回す人の末路だと僕は思っている。
孤立するから可哀想、という話ではない。
自分で自分の居場所を減らし続けているのに、その理由に一生気づけない。
そこが一番きついところだ。
第5章:人間関係を引っ掻き回す人への対処法【今日からできる3つ】
人間関係を引っ掻き回す人への対処として「気にするな」と言われることがある。
だが「気にしない」で解決するなら、誰も困っていない。
なので明日から実際にできることだけ書こうと思う。
「〇〇さんが悪口言ってたよ」と言われたときの返し方。
でも直接聞いてないから、僕には分からないな」
ここで同意すると「あなたも言っていた」と運ばれる。
かといって強く否定すると、あなたが敵認定される可能性がある。
だから、どちらでもない返しをする。
感謝はするが判断はしない。
情報の流れを、自分のところで止める。
「私は何も知りません」と突っぱねると、それはそれで敵だと判断される。
だから、運んでも面白くない話題に寄せていく。
ところで、あの店の新メニュー食べました?」
天気、食べ物、ペット。何でもいい。
職場の人の評価や、自分のプライベートを渡さない。
それだけでネタ元として使えない人になる。
興味を失われるのが、一番平和な決着だ。
口頭だと「言った・言わない」にされる。
仕事の依頼も確認も、できるだけチャットやメールに寄せてほしい。
それだけで、伝書鳩は機能しなくなる。
運ぶ余地がなくなるからだ。
もし実害が出ているなら、日時/場所/誰が/何を言ったか/その場にいた人を、その日のうちにスマホのメモに残しておく。
記憶は薄れるけど、記録は残る。
⚠️ やってはいけないこと:正面から問い詰める
「それ、告げ口ですよね」と正面から指摘するのは一番やってはいけない。
思い出してほしいが、相手には被害妄想的認知がある。
指摘は「攻撃された」として処理され、そしてあなたがメインの標的になる。
分からせようとしないほうがいい。
というより、構造的に分からせることができない。
第6章:それでも消耗するなら逃げた方が楽
ここまで対処法を書いておいて何だけど、ずっと気を張って会話するのは正直しんどい。
相手は変わらない。
本人が原因に気づけない構造になっているから、時間が解決することもほぼない。
あなたが我慢して、擦り減って、その環境に居続ける義理はない。
環境を変えるのは負けじゃない。
外が暑ければ、クーラーの効いた室内に移動する。
外が寒ければ、暖房の効いた室内に移動する。
それと同じで、居心地の悪い場所に居続けるより、過ごしやすい場所に移るだけ。
引っ掻き回す人の自滅に、最後まで付き合ってあげる必要はないと思う。
よくある質問
人間関係を引っ掻き回す人の末路はどうなりますか?
人間関係を引っ掻き回す人の特徴は何ですか?
なぜ人間関係を引っ掻き回すのですか?
「あの人が悪口を言っていたよ」と言われたら、どう返せばいいですか?
引っ掻き回す人に注意しても大丈夫ですか?
引っ掻き回す人は、自分が悪いと気づいていますか?
引っ掻き回す人と、他人のせいにする人は同じですか?
あとがき:あなたの違和感は正しかった
この記事を最後まで読んでくれたということは、思い当たる人がいるんだと思う。
そして、たぶんずっと「自分が気にしすぎなのかな」と思ってきたんじゃないだろうか?
そんなことはない。
あなたが感じた違和感には、ちゃんと名前がついていた。
ただ、ひとつだけ書いておきたいことがある。
③の悪気なし型のように、全員が悪意でやっているわけじゃない。
自分の都合だけで世界を組み立ててしまう癖と、自分が攻撃されているという思い込み。
その2つが噛み合ってしまっただけの人もいる。
だからといって、あなたが我慢する理由にはならないけど。
相手を変えようとしなくていい。裁かなくてもいい。
引っ掻き回す人は、放っておいても自分で自分の居場所を減らしていく。
あなたの大事な時間をそこに使う必要はない。
今日もあなたが、余計な人間関係に消耗せずに過ごせますように🦥
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🦥 末路図鑑シリーズ
「あの人はこの先どうなるのか」を、心理学と実体験から書いています。気になるものからどうぞ。
ナマケ者
ゆる哲学の布教者/個人事業主
5歳で父を過労死で亡くし、HSP気質のまま働き続けた結果、ストレスが限界を超えて諭旨解雇。半年の引きこもりを経て今に至ります。毎日通っていたパチンコは7年近く行っていません。統計や法律は一次資料で確認して書いています。
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